2014-04-11
10年
まとめで読んだ話。

14~24歳の10年間を2度経験した、という話を読んだ。24歳が事故の瞬間に14歳に戻った話だった。世の中には信じられないような話がたくさんあるが、もう、いつどこでなにが起きても受け入れられる耐性がある人の方が多いんではなかろうか。鋼の錬金術師でも「ありえないなんてことはありえない」とエルリック兄弟が言っていた気がするし、《人が空想できる全ての出来事は、起こりうる現実である》とワンピースの中で引用されて一躍有名になった物理学者、ウィリー・ガロンという人の言葉もある。漫画と現実がごっちゃになっているとかいう訳では無く、ちゃんと別々に認識し理解できるだけだ。きっとみんなそう。今の人は考え方が柔らかく何においても寛容的だ。「そんなことありえない」なんて誰も言わない。ありえないって言い切るのは時代遅れだ。



もし、10年前に戻ってしまったら、という妄想が止まらない。12歳。中学校は同じく公立高校に通う。ここで名田彩奈ちゃんという子と付き合いたい。中学校の心残りはそれ。高校生になったならば、ここはまた同じ高校に通いたい。もしくは名田彩奈ちゃんと同じ高校。その時に渋谷悠の家に突撃する。初対面でなんか色々買ってもらう。時を同じくして、柏の時計屋に向かう。少し太った菅原達也という男に会いに行く。「いつか離婚をしバンドを組む際にギターが足りなくなったら呼んでくれ」と言って連絡先を交換する。そして好きだった人達に会いに行く。きっとみんな実家にいるだろうから、行く。おれの事を知らない前提で会いに行くから、不審者として行く。捕まらないように行く。こう考えると高校生の頃にやっとくべき事は沢山あったなあと思う。楽器も必要最低限買えばよかった。免許も早く取っておけばよかった。目先の快楽に時間を捧げすぎた。ただ掛け替えのない経験になったとも思っている。10年前に「このまま」戻れたなら、周りの人をもっともっと幸せにできると思うな、おれ。



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菊地椋介(ギター)

短身痩躯で赤い髪の優男で左頬にある大きな十字傷が特徴である。一見朗らかで少し間の抜けた人物だが、かつては長州派維新志士で、幕末最強とまで謳われた伝説の剣客「人斬り抜刀斎」その人である。修羅さながらに殺人剣を振るい数多くの佐幕派の要人を殺害してきたが、ある不幸な事件から明治維新後は一転して「不殺(ころさず)」を誓い、流浪人(るろうに)として全国を旅し、弱き人たちのために剣を振るっていた。神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵たちとの戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。

生来争い事を好まない性格だが、戦国時代に端を発する古流剣術飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)の使い手で、ひとたび戦いとなれば逆刃刀という、峰と刃が逆転した刀で人智を越えた剣技を繰り出し、軍の一個大隊(当時の陸軍一個大隊は約1000?2000人)をも遥かに超える戦闘能力を発揮する。