2014-04-16
さば
この前スタジオ練習の前に鯖を捌きました。ダジャレとかそういう訳じゃなくて、自分が鯖を好きなので「捌いてみよう」と思いました。この気持ちは好きなものをもっと知りたい、見たいと思う気持ちとほぼ同等です。

最初は鯖が食べたくて「1つ90円くらいの切り身」を探していましたが、どんどんこだわり始めてしまい、いつの間にか「その日に入荷した鯖の切り身」を探していました。すると時期や需要の問題なのか、鯵や秋刀魚ばかりで鯖がなかなかありません。パックに詰められ、1尾まるまる切り落としたものばかりが390円くらいの値段で売っていました。「そんなに食わねーよ馬鹿」と思いました。でも他に鯖が無かったのでそれならばと思い、680円で鯖を1尾買いました。20代の男性は鯖を1尾買う事なんて容易いのです。それは夕方の出来事で、普段目移りするはずの「下校中の女子高生の集団」に目もくれず、鯖の内臓が寄らないように鯖を持ちウキウキしながら帰宅しました。



鯖を捌く前にお風呂に入り、Googleで捌き方を調べました。そのページを開きながら、パックから鯖を出しました。触った時に生き物を掴む気分で、なんだか妙な不快感がありました。両方の胸ビレに包丁を入れ頭を落とす訳ですが、生き物を殺しているような気分になり一瞬躊躇います。ガッと包丁を入れると見事に切断され赤い血が流れました。この時魚にも赤い血が流れるのだと驚きました。当たり前だし、今までも見たはずなのに改めて驚きました。かぶとを除け、はらわたを取り除きます。その時、鯖の頭に目をやると「よくも殺したな」と言われた気分になったのです。よく殺人鬼の証言文に書いてある一節の気分に僕もなっていました。鯖で。
鯖にはまぶたが無いので目を閉じる事も出来ず、僕はただただ鯖に見られていました。その日作った鯖の味噌煮は死ぬほど美味かったです。ただ、鯖の顔を思い出すと罪悪感で気持ち悪くなっていましたが、いずれ慣れるでしょう。



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菊地椋介(ギター)

短身痩躯で赤い髪の優男で左頬にある大きな十字傷が特徴である。一見朗らかで少し間の抜けた人物だが、かつては長州派維新志士で、幕末最強とまで謳われた伝説の剣客「人斬り抜刀斎」その人である。修羅さながらに殺人剣を振るい数多くの佐幕派の要人を殺害してきたが、ある不幸な事件から明治維新後は一転して「不殺(ころさず)」を誓い、流浪人(るろうに)として全国を旅し、弱き人たちのために剣を振るっていた。神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵たちとの戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。

生来争い事を好まない性格だが、戦国時代に端を発する古流剣術飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)の使い手で、ひとたび戦いとなれば逆刃刀という、峰と刃が逆転した刀で人智を越えた剣技を繰り出し、軍の一個大隊(当時の陸軍一個大隊は約1000?2000人)をも遥かに超える戦闘能力を発揮する。